真綿(シルク)布団は吸湿性・放湿性に優れているため、布団の中でも特に『健康に良い』布団として知られています。
肌に優しい・ムレにくいなどのメリットがある反面『洗濯』『クリーニング』の観点から考えると特定の条件下でしか手入れができないデメリットもあります。
結論として、真綿布団は原則的に洗濯・クリーニングがNGとされる布団ですが、実は一部の布団クリーニングサービスであれば、真綿布団であっても丸洗いしてもらうことが可能。
なので、ここでは水洗いNGとされる真綿布団を『水洗い』で仕上げてくれるクリーニングサービスをご紹介していきます。

真綿布団のクリーニングを利用する場合、事前にいくつかの注意点がありますので、その辺りも分かりやすく解説していきます。
今回の記事を最後まで読めば
- 自分の使っている真綿布団をクリーニングする方法
- 値段の高い真綿布団を長期的に使い続ける方法
この2つが分かりますよ。
真綿布団は洗濯・クリーニングは可能なのか?
まず、結論として
『真綿布団の洗濯・クリーニングは不可』
になります。
日本布団製造共同組合の言葉を引用すると
真綿ふとんは原則的にクリーニングはできません。
やむを得ずクリーニングをなさる場合には、信頼のおけるお店にご相談ください。
引用元:日本布団製造共同組合
このように発言をしていることからも分かる通り、普通のクリーニング店ではクリーニングを請け負ってもらうことはできません。
真綿布団が原則クリーニング不可な理由
真綿はコットンではなくシルクを素材に作られた布団です。
シルクは性質上『人の肌に近く触り心地が良い最高の素材』と言われていますが、水で丸洗いすると綿が固まって使えない状態になります。

・手間とコストがかかるため採算が取りづらい
・真綿のクリーニングには高い技術が必要
・失敗した際の保証リスクがある
真綿布団は自宅での洗濯・コインランドリーは絶対NG
真綿布団はプロも断るほどのアイテムですから、私たち素人が自宅の洗濯機・コインランドリーで丸洗いすることは当然NG。

コインランドリーには『布団を洗える環境』があることは事実ですが、今回紹介している真綿布団に関しては、洗濯・コインランドリーでの仕上げは不可と覚えておきましょう。
真綿布団をクリーニングに出す前に確認すべき最低条件
いくらクリーニング店が真綿布団を取り扱っていても、最低条件を満たさないサービスに自分の真綿布団を頼むのはリスクが高いです。

ドライクリーニングは『石油系溶剤』で油溶性汚れを落とす方法なので、一番落としたい布団内部に染み込んだ汗・皮脂などの『水溶性』の汚れやダニの死骸などは一切落ちません。
水洗いNGの布団・ドライクリーニング専用の布団を丸洗いできるお店かのチェック
布団クリーニングサービスの中には、ドライクリーニング指定・水洗いNGの布団も『水での丸洗い』ができることがあります。

そのようなサービスは、必ず会社の公式サイトに『水洗い』かどうかを記載しているので、間違えてドライクリーニング専門のサービスに頼まないように事前に確認しましょう。
シルク100%の布団でも丸洗い可能かどうか
真綿布団に使われている素材は『シルク』ですが、実際に調べてみるとシルク100%の布団をクリーニングしてくれる業者はあまり多くはありません。
途中でもお伝えした通り、基本的に水洗いができない真綿布団をクリーニングするのは業者側もリスクなので、シルク100%の布団は取扱不可にしていることがほとんど。
布団専門のクリーニングであっても、このシルク100%の真綿布団を断るケースは後を絶ちませんので、必ず『丸洗い可能かどうか?』は事前にチェックしましょう。
洗濯マーク×・ドライマークでもクリーニング可能かどうか?
シルク100%のクリーニングできるかどうか?
真綿布団を丸洗いできるクリーニングサービスはここ!
実際に真綿布団をクリーニングしてくれるサービスはある程度限られてきますが、その中でもオススメできる業者はもっと少ないです。
ししもとクリーニング

ししもとクリーニング詳細 | |
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料金 | 1点:8,800円 2点:11,800円 3点:13,800円 |
利用可能地域 | 全国 |
送料 | 無料 ※北海道など離島は別料金 沖縄は利用不可 |
仕上がり期間 | 1週間前後 ※繁忙期は1ヶ月以上 |
結論を言うと、今真綿布団を使っていてクリーニングを考えている場合、こちらの『ししもとクリーニング』に依頼すれば間違いありません。
こちらの一番の強みは『水洗い不可の布団も丸洗い可能』なところ。


一昔前までは水洗いできないと言われていたお布団ですが、水洗機の洗浄システムの進化や当店のような丸洗い業者の技術力が向上した事によって、現在ではほとんどのお布団が丸洗い出来るようになりました。
引用元:ししもとクリーニング
シルク100%の真綿布団専用コースあり
ししもとクリーニングには、シルクを使った真綿布団専門のコースがあるため、他社で断られた真綿布団でも水洗いで汚れをごっそり落としてもらうことができます。
シルクにできるかぎりダメージを与えない方法で丸洗い・乾燥させて仕上げることにより、ドライクリーニングでは決して落とせない皮脂・汗などの汚れも丸ごと落とし、新品当時のようなふっくらした布団に仕上げてくれます。
ドライクリーニングの布団OK
製品に破れがあるもの
ウレタン(低反発)
テンセル生地
キングサイズの布団
そばがら・ヤシガラ入りの枕
ムアツ布団
参考:ししもとクリーニング布団丸洗いの注意事項
水洗いできない布団も丸洗いしてくれるししもとクリーニングですが、上記の布団に関しては『洗えない布団』になるため、依頼しても断られます。

今まで洗えないと諦めていた布団のほとんどは『ししもとクリーニング』で水洗い・丸洗いしてもらえるので、今まで天日干し・日陰干しで済ませていた布団も、まとめてこちらに頼めば新品当時のふっくら感を体感しながら眠ることができますよ。
クリーニングだけでは足りない!真綿布団の正しいお手入れ方法!
肌が弱いアトピーのような人であっても安心して使うことができる真綿布団ですが、こちらの布団は『洗うことを想定して作られていない』ため、クリーニング以外のメンテナンスが特に重要。

とはいえ、定期的にクリーニングに出していれば、最低限のメンテナンスで長持ちさせることができます。
真綿布団は『日陰干し』で十分
真綿布団で使用しているシルクは放温性に優れているため、直射日光に当てなくても内部の湿気は取ることが可能。
なので、日光には当てずに風通しの良い日陰で干しておけばOK。

真綿布団の収納場所は『湿気の少ない場所』で保管
いくら放温性に優れた布団だと言っても、長期間湿度の高い環境で保管していればそれがカビ・ダニの繁殖の原因にもなります。
真綿布団を保管する場合、しまう前に一度日陰干しをしてから湿度の少ない場所に保管しましょう。

真綿布団は『打ち直し』ができないので注意!
シルクを使った真綿布団は、長年使い続ければフワフワ感が失われていきます。
羽毛布団であれば、打ち直しをして中の羽をほぐし、再度ボリューム感を取り戻すことができますが、真綿布団はシルクの幕を何重にも重ねて仕上げているため、打ち直しができません。
布団の再生加工・リフォーム・お直しをすること

安く洗ってフカフカな状態を取り戻したい気持ちは分かりますが、布団の中でも真綿布団に関しては、一部のプロフェッショナルしか丸洗い・仕上げができないため、無駄なリスクを背負わずに最初から『クリーニング』に頼むようにしましょう。
まとめ
真綿布団は現代のクリーニング技術であれば『丸洗い』可能
ドライクリーニングではなく『水洗い』してくれる環境を必ず選ぶ
シルク素材は打ち直しができないため、素人が安易に洗わない
昔の価値観で真綿布団の水洗いを諦めていた方も、現代のクリーニング技術の向上により全国どこからでも真綿布団の丸洗いが可能になっているため、スマホ一つで簡単に頼むことができます。
いくら肌に優しく寝心地が良い真綿布団といっても、ずっと洗わずに外干しだけしていたら、当然布団自体のボリュームは失われていきます。
購入した当時のあのこんもりフカフカのボリュームを取り戻し、快適な睡眠を実現したいのであれば、ぜひ今回ご紹介した真綿布団の水洗いクリーニングを利用してみてくださいね。
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