安いものでも1万円以上、高いものだと5万円・10万円以上はする羽毛布団。
それだけの大金を使って購入したものですから、定期的にケアをして1年でも長く使い続けたいのが本音ですよね?
とはいえ、実際に羽毛布団のクリーニングサービスを調べてみると、それなりの値段がする事実があるため、頻繁にクリーニングに出すことは難しい‥。
- 羽毛布団のケアを怠って使えなくするリスク
- 羽毛布団のクリーニング費用を抑えたい気持ち
ここでは、そんな葛藤をしている方に向けて、羽毛布団の理想的なクリーニング頻度についてお伝えしていきます。
結論としては、羽毛布団のクリーニング頻度はそこまで多くなくても問題ありません。

羽毛布団のクリーニングは最低でも年1回
クリーニングのタイミングは使い終わったらすぐ
羽毛布団はコインランドリーではなくプロに頼んだ方がリスクは少ない
羽毛布団の理想的なクリーニング頻度は毎年何回が理想?
まず、羽毛布団のクリーニング頻度に関しては明確な基準はありません。
なので、実際に布団クリーニングのプロの見解を参考に理想的な頻度を確認してみましょう。
厚生労働省では旅館やホテルなど宿泊業に対して「ふとんとまくらは6ヶ月に1回以上丸洗いを行うことが望ましい」と、通達を出しています。この通達では、「100cm2あたりに換算したときのダニが1匹以下」になるように指導しています。これは丸洗いがふとんのダニ除去に効果的で、この方法でふとん内のダニを数匹以下にできることを厚生労働省が認めていることにほかなりません。一般家庭でも半年に1回の丸洗いが望ましいといえますが、少なくとも1年に1回の丸洗いをしましょう。
引用元:布団丸洗いのフレスコ
布団クリーニングのプロである『フレスコ』では、厚生労働省が旅館・ホテル業者に通達している資料を参考にし、最低でも年に1回のクリーニングを推奨しています。
人間が寝ている時の汗は平均500〜1,000ml
人間は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われていますが、羽毛布団に住み着く『ダニ』は、その汗による皮脂・汚れが大好物。
特に寒い冬場は暖かい布団で寝るため、エアコンを効かせている夏場よりも汗の量は増えやすくなります。
その汗をかいたまま敷布団・羽毛布団を放置していれば、湿度60%以上の環境を好むダニにとってはまさに天国のような環境になり、知らない間に1匹また1匹と増殖を続けます。
羽毛布団のクリーニングをしないとダニの温床を被って寝ることに‥
定期的に布団を外干しすればダニの増殖は抑えられるかもしれませんが、いくら羽毛布団を干しても、羽毛の奥底まで染み込んだ人間の汗・汚れは取ることができません。

最低でも年に1回は必ずクリーニングをする
汗をかきやすい・ダニやカビが怖い場合は半年に1回のクリーニング
羽毛布団のクリーニング料金の相場は割高!?
自宅での洗濯:ほぼ無料(電気代・水道代が数十円程度)
コインランドリー(乾燥なし):2,000〜3,000円
クリーニング店:4,000円〜5,000円
宅配クリーニング:3,000円〜7,000円
羽毛布団を丸洗いしたい場合選択肢はいくつかあります。
『自宅での洗濯』と『コインランドリー』での丸洗いに関しては、プロの手がかからないため割安で洗うことができますが、素人の仕上げなので羽毛布団がダメになるリスクがあります。
店舗クリーニング・宅配クリーニングの場合はプロの手が入るため料金は割高になりますが、その分失敗するリスクがほとんどありません。

割高な羽毛布団のクリーニングを安く済ませる方法はあるの?
とはいえ、できれば安い金額でプロに仕上げてもらいたいのが本音。
羽毛布団のクリーニングは1点あたりの料金は高めですが、工夫次第では相場よりも安く仕上げてもらう事ができます。
一度にまとめて複数枚仕上げてもらう
布団クリーニングの場合、一度にまとめて複数頼むと、1点あたりの料金が安くなる『パック料金』を導入しているサービスがあります。
厚生労働省認可のサービス『ししもとクリーニング』の場合、1点で頼むと8,800円ですが、2点まとめて頼むと11,800円(1点あたり約6,000円)、3点頼むと13,800円(1点あたり約4,500円)まで価格が安くなります。

店舗クリーニングではなく宅配クリーニングを活用する
近所にある店舗クリーニングで羽毛布団を安く仕上げて貰えるなら、その店舗を利用すれば問題ありません。
しかし、最近は『全国どこからでも利用可能』な布団宅配クリーニングがたくさんあるので、安く・高品質で仕上げてくれるサービスを見つけ、そこで仕上げて貰った方がコスパ良く高品質の仕上がりを体感できます。

布団を送る『送料』がかかるデメリットがありますが、条件を満たせば『配送料無料』で請け負ってくれるサービスもたくさんあるので安心です。
今日からできる羽毛布団を長く使い続けるための対策!
いくらプロに仕上げて貰ったとしても、自宅での管理方法・使用方法が悪ければ寝心地の良い羽毛布団もすぐダメになります。
長く使い続けるためには利用者自身のケアも必要です。
日常のお手入れを欠かさない
羽毛布団で使われているのは、主に水鳥の羽根・綿・ポリエステルなので、お手入れとして大切なのは『乾燥』になります。
羽毛は水分を多く吸収するため、乾燥を怠るとカビや悪臭の原因に繋がります。

月1回〜2回の天日干し
途中でもお伝えした通り、人間は寝ている間に500〜1,000mlの汗をかくと言われています。
つまり、布団を一切干さずに同じ布団で寝続ければ、当然掛け布団・敷布団に大量の汗が染み込み、ダニが好む多湿な環境が整ってしまいます。

定期的に外で天日干しをすることで、大量の汗を吸った布団を乾かし、ダニやカビが繁殖しづらい環境となります。
布団カバーの洗濯
羽毛布団の中の羽根・綿・ポリエステルのメンテナンスは、天日干しやクリーニングで対応できますが、羽毛布団の外的ダメージを守る『カバー』も汚れが蓄積していきます。
こちらのカバーは1週間に1回洗濯したり、2種類のカバーを用意して交互に使用すれば清潔に使い続けることができます。
ちなみに『天日干し』をする場合、この布団カバーを付けた状態で干すのが良いとされています。

羽毛布団の劣化のサインを見逃さない
羽毛布団は、長く使い続ければどんどん『劣化』していきます。
私たち利用者ができることは、定期的なメンテナンスで羽毛布団の劣化速度を遅くすることだけ。
・四角に穴が空く
・中の羽毛が一部に偏り始める
・羽毛布団を天日干ししてもペタンコ
など

このサインを見落とすと、最終的に修復不可能な段階まで羽毛布団を使い続けることになるため、早めに異常に気づき、メンテナンスを怠らないようにしましょう。
羽毛布団の寿命・買い換え時のタイミングはここ!
どの布団も完璧な買い替えのタイミングはありませんが、一つの基準としては
快適な睡眠が難しくなってきた場合
に新しい布団に買い替えるのが良いでしょう。
羽毛布団であれば、中の羽根が偏ったり分裂して隙間から寒い空気が入ってきたり、布団に温かみを感じなくなった場合は羽毛の劣化が進んでいる証拠でもあるため、買い替えたほうが良いでしょう。
中の羽根が極端に偏ってきた
保湿性が低くなり温かさを維持してくれない
ふんわりではなくずっしりした重さを感じる
クリーニング・天日干し後でも臭いが気になる
まとめ
羽毛布団は買い物の中でも割と高価なものになります。
最低でも1枚数万円は使うことになるため、購入してから長年使い続けるためにはクリーニングだけではなく、個人のメンテナンスも忘れてはいけません。
冬場の羽毛布団の手入れは『快適な睡眠を手に入れるための自己投資』でもあります。
ダニやカビから自分の体を守り、冬の寒い時期でも快適な睡眠を実現して昼間にバリバリ活動するためにも『一手間』を羽毛布団に注いでいきましょう。

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